当院では骨盤底筋にも着目しております。

膣を一瞬だけきゅっと締めてから腹式呼吸で息を吐くと、骨盤底筋が収縮します。実際にやってみると、骨盤の底がスーッと持ち上がる感覚があるはずです。

骨盤底筋は 膀胱(ぼうこう) や直腸、子宮などの臓器を正しい位置に保つほか、尿道や肛門の出口を締めるなどの重要な役割を担っています。

　よく骨盤底筋を鍛えようと、膣をぎゅうぎゅう締める人がいますが、それは 臀部(でんぶ) を使っているだけで、骨盤底筋が鍛えられているわけではありません。

　骨盤底筋は薄く、意識して収縮できる部分は限られているため、呼吸でコントロールします。

背中から腰までをまっすぐに保った状態でおなかを使う「腹式呼吸」をするとインナーマッスルが鍛えられます。

　まず、背中と腰が壁にぴったりくっつくように立ちます。つかない時は足を少し前に出して膝を曲げてみましょう。

　尿漏れや便漏れ、骨盤臓器脱などを防ぐためにも、正しい姿勢で腹圧を上げない生活習慣を身につけましょう。